欲しい車がある、貸付金を受けるために必要な年収ってどのくらい?

若者のクルマ離れが叫ばれて久しいようです。エコロジーの面から考えれば、もしかしたら、非常に喜ばしいことなのかもしれません。しかし、テレビを一日中つけていれば分かるように、クルマのCMは相変わらず盛ん。各社こぞって人気俳優を登用してみたり、あの手この手で工夫したCMを一日中流しています。実際に今、クルマって売れているの?
若者とクルマの関係について考察したブログが人気の、会社員Mさんにお話を伺ってみました。
「たしかに、80年代、90年代みたいに、独身の若い男性が、言ってみれば分不相応な高級外車を乗り回す、なんてことはなくなりましたよ。独身だけでなく、20代前半の若い夫婦もクルマなし、あっても維持費が大変だから処分してしまった、なんて話をよく聞きます。電車に乗ると、ベビーカーを担いだ若いお父さん、お母さんによく遭遇しますよ。とくに都会でその傾向が顕著です」。
都会に住む若い世代はクルマに乗らないんですね。
「バス、電車、地下鉄と公共の交通手段が発達していますからね。都会は渋滞も多いですから、クルマでの移動が効率的でない場合が多いことも、クルマ離れの理由のひとつではないでしょうか」。
でも、相変わらずクルマのCMは頻繁に流れています。
「最近の30代、40代のファミリー層は、あえてデザイン性の高い高級車を選ぶ傾向にあるんですよ。一昔前ならば、〝モノがたくさん乗せられる〟〝乗り降りがラク〟というような実用性の観点からクルマ選びをしていた年齢層なのですが、今の30代後半、40代前半と言えば、少年少女時代に、バブル世代が、高級車を乗り回していたのを憧れの目で見ていたものですからね。高級外車指向がつよいのかもしれません」。
住まいは、賃貸でもべつに構わないけれど、数年ごとに買い換える自家用車んはつよいこだわりを持つ、というようなタイプも多いのだとか。
「都会近郊では、学校や塾、習い事の送り迎えで一日中クルマに乗っている主婦も少なくないそうです。そうなるともう、クルマはほとんど住空間ですから、高級外車はちょっとリッチな別荘のような感覚なんじゃないですか」
たとえば、欲しいクルマが、1000万だった場合、必要な収入はどのくらいでしょうか。
「う0ん、人それぞれの判断だとは思いますが、月収の1/20を目安にすると、最低限1000万は超えてないと、ローンを組むにも厳しいんじゃないでしょうか。クルマが好きで、年収500万程度でも、そのクラスのクルマを購入するような人もいますが…、生活は苦しくなると思いますよ。お勧めはできません」。

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