金融機関による貸し付けが難しい外国人の方にも安心な住宅専用ローン

よく「外国人は部屋が借りずらい」というような話を聞きます。表立って、「外国人お断り!」と堂々宣言するような賃貸物件はきわめて少ないのですが、「いろいろ難癖をつけて断られた」「日本人であれば、即入居可能だったのに…」というような外国の方の話も聞きます。
いったいどうして、外国人の人は、入居を断られるケースが多いのでしょうか。
「ひとつに文化の相違による、部屋の使い方の問題があります」。
そう答えてくれたのは、都内で個人不動産店を営むKご夫妻。
「以前、部屋をお貸ししたアジア人の方は、ワンルームの部屋におひとりで入居のはずだったのですが、気づけば、友人・知人が十人近く、入れ替わり立ち替わりで住んでいるといった有様で…」とご主人。
奥さんは、「狭い室内にギュウギュウと人が暮らしているわけですから、騒音もすごかったです。前後左右のお部屋から、ひっきりなしに苦情が入って…。ノイローゼになりそうでした」とおっしゃいます。
「日本語でない言語で大勢の人が話しているのを聞いていると、それだけで五月蠅く感じる、というような人が多いのです。また、お国柄、特有のお料理をされることが多く、その匂いがしみついてしまう場合もあります。入居をお断りすることはまず、ないのですが、お料理をする際、換気の面に気をつけて欲しいこと、大勢の人を家に上げて夜昼かまわず騒ぐ行為、これらをきちんと説明し、守られない場合、強制的に退去していただくこともあり得る、とお伝えした上で、契約を決めます」。
「これは外国人、日本人問わず、なのですが、家賃の滞納がなされると困ります。日本人だったら、ご家族にお願いすることが多いですが、外国人の方の場合は、職場の責任者、オーナー、その他、信頼のおける日本人の保証人を必ず立てるよう、お願いしています」。
ただ、外国の人は日本人の保証人を立てるのが難しい、という実情があるようです。
また、ある程度の収入がある外国人の方なら、あちこちに気を遣いながら、部屋を借りつづけるより、いっそ持ち家を購入し、自由にのびのびと暮らしたい、と考えることもあるでしょう。その場合、現金一括払いで支払えるなどということはまずないでしょうから、住宅ローンなどを組むことになるかと思いますが、そのとき、たちはだかるのが、「外国人は、金融機関による住宅ローンが組みにくい」という事実。
しかし、昨今は、日本で暮らす外国籍の方も増えており、社会的に信頼のおける職場で働き、一定の収入さえあれば、そうした外国人の方専用の住宅ローンもあります。今までローン契約の難しかった外国人の方も安心して、持ち家購入を考えることができます。

閉じる