意外と知らない月賦の歴史。昔からキャッシングはありました

高額な品物を買ったとき、分割で払う方法を、ローンを組む、月賦・キャッシングで買うと言いますね。分割で支払う方法を総称して割賦と言います。
実は割賦、昔からあったんです。
まあ、(クレジット引き落としは当たり前ですが)なかったので、指定された日に毎回お店まで持って行って支払うのが一般的だったようですね。ですので、信用が必要だったわけです。また、手数料として料金も上乗せしていましたので商品もお高め。そのため、客を選ぶ結果になり、一般庶民には敷居が高い店が多かったのです。
そんな時登場したのは、今の三越、当時「越後屋三井呉服店」と呼ばれたお店、現金一括、掛け値なし!でセールまでやったりして庶民の味方になりました。
越後屋三井が登場したのが1673年。その時点で現金掛け値なしが売りとなったと言うことはそれ以前から割賦制度は一般的だったと言うことです。
意外なことに土地や住宅を購入する人は少数で、購入は基本的に一括だったようです。大きなお金を持っていない庶民は貸家で暮らすのが一般的だった時代です。明治以前の日本のローンは、着物や瀬戸物など、お店で購入する者に対して使われることが多かったのですね。
太平洋戦争が始まると経済が規制されてしまったので高額商品の購入は無くなり、割賦は一時期見られなくなりました。
しかし、終戦後、高度経済成長に入り、それまでとは違った物をローンで購入する人が増えました。住宅や車など高額な商品は、ローンを組むものとしては上位を占めています。
ローンがあるおかげで、今、高額なものでも手が届くようになりました。
しかし、安易に利用しすぎて破産に追い込まれる人も少なくはありません。
とても便利な制度だからこそ、賢く付き合っていきたいものですね。

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