うつ病を発症すると、住宅ローンが組めなくなることがあるって本当?

一日中ゆううつな気分がつづいてしまう、何をしても楽しい気持ちになれない、なんに対しても興味を感じられない、疲れていて行動意欲がおきない…。このような状態が二週間以上つづいている場合、うつ病である可能性がきわめて高いのだとか。現在、日本では100万人以上の人がうつ病の診断を受け、なんらかの治療を受けている状態です。あなたには思い当たる節はありませんか。
うつ病を発症するのは40050代が多かったが、近年、60070歳代の高齢者の鬱症状、あるいは、20代前半や、小学生など、若い世代のうつ症状も増加の傾向になると言われています。
うつ症状には、さまざまな種類があり、近年、とくに社会的な問題ともなっているのが、「新型うつ病」。このやっかいなうつ病は、自分にとってラクなこと、楽しいことをしているときは、まったく症状が現れないのに、苦手なこと、気が乗らないことをしなければならないと、途端にうつ症状が出てしまうのだとか。傍目からはたんなる「ワガママ」としか見られないことが多いため、非常に悩ましい症状です。
さて、このうつ症状ですが、発症の病歴があると、なんと住宅ローンが組めないことがあるというのです!本当なのでしょうか。
「厳密に言えば、うつだから、住宅ローンが組めないということはないんですよ」。
そう、おっしゃるのは、うつ病について詳しいフリーライターのUさん。
「ただ、共済(団体信用生命保険)の加入が絶対条件であるような金融機関からの借り入れは、病状によっては、共済加入が認められず、融資不可となるケースもないとは言い切れません。しかし、基本的には、融資をするにあたって大切なのは、加入時の年齢、所属している職場の勤続年数、収入の安定ですから、たとえうつ病であっても、きちんと勤務できている、収入がある、となれば、返済能力はあるとみなされ、住宅ローンが組めないというようなことはまずないと思いますよ」。
なるほど、よくわかりました。Uさん、ありがとうございました。

閉じる